top of page
pg_6_edited.jpg

ベトナム

レチビエン:

知られざる物語

ステージ 3

物語: カインファム
翻訳:日髙里彩 + CLA翻訳チーム
挿画:アニャ・マハラニ・クマラワテ

​ふりがな付き:

第1章

pg_2.png
pg_2_dup(1).png

ミンは、工事の人が大きな木を運んでいるのに気がつきませんでした。ミンが上を見ると、大きな木がミンの頭にぶつかりました。ミンは倒れてしまいました。

pg_2_dup.png

ある夏の暑い日の話です。ミンは授業を受けていました。授業中、ミンは気持ちよく寝ていました。すると、誰かがミンを起こしました。ミンが起きると、先生が彼の前に立っていました。

「ここはあなたの家ですか、ミンさん」先生が言いました。すると、他の学生たちは笑いました。

「私の話を聞いていましたか。」ミンは答えることができませんでした。どうして誰も起こしてくれなかったのでしょう?

「木曜日の授業までに2000語のレポートを出してください。レチビエン事件についてです。わかりましたね?」

「そんな! あと二日しかありませんよ!」ミンは、クラスメイトに助けてほしいと思いました。しかし、誰もミンを助けませんでした。

「授業は終わりです。木曜日に会いましょう!」先生は冷たく笑って言いました。

 家に帰る間、ミンは落ち込んでいました。2000語のレポートです。二日間ではできません。それに、何についてのレポートだっけ? レトリビエン?

pg_4.png

鳥の声でミンは起きて、周りを見ました。何かが変でした。ミンのいる家は、竹でできていました。そこはハノイではありませんでした。

pg_4_dup.png

「生きてる!」男が言いました。男は昔のベトナムの服を着ていました。ミンは驚いて叫びました。男も大声で叫びました。

「落ち着いて! 君は事故にあったんだ!」ミンは不思議に思いました。

「君は誰? 僕はどこにいるんだ?!」

「僕の名前はヴゥ。ホア・ルの外の川の近くで君を見つけたんだ。君が街から来たように見(み)えないから、君をここに連れてきた」

 

ホア・ル? 川? ミンは男の言うことがわかりませんでした。

「家族に電話したい。君の電話を借りてもいい?」ミンはヴゥに言いました。
 

「電話? なにそれ」

「携帯電話でも、電話でも、なんでもいい」

「強く頭を打ったのか? 変なことばかり言って」ヴゥはミンに聞きました。

「なんだって? 変な服を着て、古い髪型をしているのは君じゃないか!」

「僕は君を助けたのに、その言い方はなんだ?」ヴゥは怒りました。

「暗くなってきた。近くに住んでいないなら、君はもう一日ここにいなければならない。急いで体を洗ってきて」ヴゥは言いました。そしてどこかへ行きました。

ミンは一人でいろんなことを考えました。ホア・ルがどこなのかわかりません。ヴゥは電話を知りませんでした。ミンは気づきました。ここには新しいものが一つもありません。もしかしてタイムスリップをしたのでしょうか?

そんなバカな、とミンは思いました。でも、そうとしか思えません。ミンはヴゥを探しました。ヴゥは外にいました。彼は戦う練習をしていました

「おーい!」ミンはヴゥを呼びました。

「びっくりするじゃないか!」ヴゥは叫びました。

「ごめん。あの、質問があるんだけど」

「僕もだ。君はいつここから出て行くんだ?」ヴゥはミンのことをよく思っていませんでした。ミンは恥ずかしそうに笑いました。

「ここはどこだっけ?」

「ホア・ルだ」

「それで、ホア・ルはどこだっけ?」ミンがそう言うと、ヴゥは困りました。

「ホア・ルはダイ・ヴィエトの首都だ。みんな知っている。本当に、君はどこから来たんだ?」

それはベトナムの古い名前でした。ミンはわかってきました。ミンはもう一つ質問しました。

「今、何年か、教えてくれる?」

「今は1447年だ。そんなこともわからないのか?」ヴゥは呆れていました。

 

ミンは驚いて言葉が出ませんでした。そして、叫びました。1447年、ということは本当にタイムスリップしてしまったのです。

「どうかしたのか? 泣いてるのか?」

「泣いてない!」ミンは言いました。しかし、ミンは泣いていました。どうしたら元の時代に戻れるのでしょう。ミンは不安でいっぱいでした。

「顔を洗うか?」ヴゥはどうしたらいいかわかりませんでした。ヴゥもミンと同じくらい困っていました。彼はミンのために、家から新しい服を取ってきました。

「着替えるといい」

「ありがとう、bro」

「broってなんだ?」ヴゥは意味を聞こうとしました。しかし、その前にミンは川へと歩いていました。

第2章

pg_6.png

夜になりました。ミンは川から帰ってきました。ミンは川で、色々なことを考えました。とりあえず、学校は休めるし、宿題はしなくてもよさそうです。

ヴゥは、さつまいもを焼きながら、ミンの帰りを待っていました。ミンはお腹がすいていました。ヴゥはミンに、座るように言いました。

少しの間、二人は静かに座っていました。何を言うべきかわからなかったからです。すると、ヴゥが話し始めました。

「気分は良くなったか?」

「うん!」ミンはすぐに答えました。そして、落ち着いて、もう一度答えました。

「川はとても気持ちよかったよ」

もう一度静かになりました。ヴゥは、枝を使ってさつまいもを火から出しました。さつまいもはとても熱かったので、ミンは指をやけどしてしまいました。ヴゥはそれを見て、笑い出しました。ミンも笑いました。

「君の名前はなんだった?」ヴゥは聞きました。

「ああ、まだ言っていなかったね。僕の名前はミンだ」

「君の話は変だった。どういうこと? 説明してほしい」ヴゥはミンの目を見て、言いました。

pg_6_dup.png
pg_6_dup.png
pg_6.png

ミンは深く息を吸いました。そして、「わかった。本当に変な話だけど」と話し始めました。

 

ミンはヴゥに、自分が未来から来たこと、未来がこことどんなに違っているか、をヴゥに説明しました。ヴゥはミンの話を信じることができませんでした。しかし、さつまいもを食べながら、楽しそうにミンの話を聞いていました。ミンの話が終わると、二人は仲良くなりました。

「なぜ君は一人で暮らしているの?家族はどこ?」ミンはヴゥに聞きました。すると、ヴゥの顔から笑顔が消えました。

「僕の家族は死んだ」

「ああ」ミンは、こんなこと聞かなければよかった、と思いました。

「ごめんね」

「いいんだ。これは誰にも話したことがない。家族が死んでから、僕はずっと一人だった。」

「どうして?」ミンは聞きましたが、それがしてはいけない質問だと気づきました。「答えたくなければ答えなくていい」

 

ヴゥは少し考えました。しかし、未来から来た新しい友人に話すことを決めました。

pg_7_dup(2).png
pg_7_dup(2).png
pg_7_dup(2).png
pg_7.png

ミンはヴゥに、自分が未来から来たこと、未来がこことどんなに違っているか、をヴゥに説明しました。ヴゥはミンの話を信じることができませんでした。しかし、さつまいもを食べながら、楽しそうにミンの話を聞いていました。ミンの話が終わると、二人は仲良くなりました。

「なぜ君は一人で暮らしているの?家族はどこ?」ミンはヴゥに聞きました。すると、ヴゥの顔から笑顔が消えました。

pg_7_dup(1).png

「僕の家族は死んだ」
「ああ」ミンは、こんなこと聞かなければよかった、と思いました。
「ごめんね」
「いいんだ。これは誰にも話したことがない。家族が死んでから、僕はずっと一人だった。」
「どうして?」ミンは聞きましたが、それがしてはいけない質問だと気づきました。「答えたくなければ答えなくていい」


ヴゥは少し考えました。しかし、未来から来た新しい友人に話すことを決めました。


「僕の父は王宮で働いていたんだ。前の王は父を信頼していたし、仲が良かった。でも、新しい王に変わってしまった。新しい王は、僕の母のことをとても気に入った。二人はよく会っていた。母は、父の王宮での仕事を守りたかった。だから王に会っていたんだ。でも、父は仕事をやめた。僕たちは首都を出た。そのあとも、王は家に来ていた。しかし、あの日…」

王は、ヴゥの家に向かっていました。しかし、家に来る途中で、マラリアにかかって死んでしまいました。王の死は、女王によってヴゥの家族のせいにされました。その結果、ヴゥの家族は殺されました。ある日、兵士たちがヴゥの家族を連れていくために家にやってきました。ヴゥの母は、彼を家からそっと出しました。母はヴゥに、「ここから逃げて、これからは別の人として生きなさい。そして、家族に罪がないことを証明して、彼らに復しゅうしなさい。」と言いました。そして、母はヴゥに、父の書いた最後の手紙を渡しました。

この出来事は、レチビエン事件と呼ばれました。

 

ミンは声が出ませんでした。ヴゥの話は聞くだけでも辛いのです。実際にそれを経験することは想像もできませんでした。ミンはヴゥを心から尊敬しました。

「僕は職人のおじいさんと一緒に住んだ。彼が色々なことを教えてくれたんだ。去年亡くなってしまったけどね。彼はとても優しかった。でも、僕は何も話さなかった。もし何か話していたら、僕は死んでいただろう。僕はずっと一人だったんだ」

「かわいそうに」ミンは優しく言いました。

「そのおじいさんが亡くなってからはどうしたの?」

「僕はおじいさんの仕事場を売った。そして、勉強と戦う練習をするためにここに来た。王宮で働くために、試験を受けようと思ってる」

「なんだって?」

「この試験に合格したら、王宮で兵士として働ける。さらに訓練も受けられる」

「でも、なんのために? 彼らが君の家族を殺したんだろう?」

「僕は王宮に入らなくてはいけないんだ。僕の両親の罪がなかったと証明するために」

 

ヴゥは無理な作戦を立てていました。ミンは反対しました。しかし、ヴゥは王宮に行くことを決めていました。

「だったら、僕も一緒に行くよ」

「なんだって?!」ヴゥは驚きました。

「頭がおかしくなったのか? とても危ないんだぞ!」

「他に何ができるんだ? 僕はこの時代から出られない。知り合いは君だけだ。君と一緒にいさせてくれよ!」        

「試験は一ヶ月後だぞ。戦い方は知っているのか? もし君が合格しなくても、僕は一人で王宮に行く。その間、君は一人だ。何か他のことをした方がいいんじゃないのか?」

「僕はテコンドーが得意なんだぞ! テコンドー、知ってるか? 絶対に戦える」

「へぇ、そうかい。それなら、見せてもらおうか」

「僕は理由もなく戦わない」ミンは戦いを断りました。

「怖いんだろう? 臆病者 !」ヴゥは言いました。ミンは無視しました。しかし、ヴゥはミンをバカにし続けました。

 

シュウッ!

ズダン!

 

ミンはヴゥを地面に叩きつけました。ヴゥは笑いました。ミンも、ヴゥを起こしながら一緒に笑いました。

「誰かと一緒に練習するのも悪くないな。明日の朝、練習するか?」

「もちろん、bro」

「よし、もう寝よう...bro」ヴゥもこの新しい言葉を使いました。二人は笑いながら家に帰りました。

次の日の朝から、試験のために、ヴゥとミンは練習を始めました。ミンはヴゥに、戦い方を教えました。ヴゥはミンに、作戦や武器について教えました。ヴゥはミンにとても期待していました。

 

試験の前の日の夜、ミンもヴゥも眠れませんでした。ミンは不安になりました。どうすれば元の時代に戻ることができるのでしょうか。ミンは、家族や友達に会いたいと思いました。一方でヴゥは、心配な気持ちでした。父の罪はなかったと証明することはできるのでしょうか。

 

ヴゥは父の手紙を思い出しました。

「一番危険な場所こそが一番安全な場所だ。」

 

ヴゥの父は、何かを王宮に隠しました。それは、女王の秘密を明らかにするためのものです。ヴゥはそう信じていました。だから、ヴゥは絶対に王宮に入らなければなりませんでした。

第3章

pg_10_dup.png

ホア・ルの通りには、たくさんの人がいました。自分の子供たちが王宮へ入ったことを人々は喜んでいました。ミンとヴゥは、自分たちの努力に自信を持っていました。そして、他の人々と一緒に、王宮への道を通りました。

 

何ヶ月か経ちました。すると、二人は少しだけ自信をなくしました。訓練が厳しかったからです。ミンとヴゥには、話す時間すらありませんでした。

 

ミンは来なければよかったと思いました。ヴゥにはミンを助ける時間がありませんでした。ミンは、自分は元の時代に戻ることはできないと思いました。 

pg_10_dup.png
pg_10.png

ヴゥは王宮の中の道を覚えるために、地図を描いていました。訓練が終われば、ヴゥは女王の秘密を探すことができるのです。そのために、ヴゥは訓練を頑張っていました。

「もうどうでもいい!」ミンは思いました。

「もうこんな生活は嫌だ。復しゅうしたいだって? そんなの僕がやるさ。一人で女王を探しに行こう!」

 

その夜、ミンは簡単な計画を立てて、寮から逃げました。ミンは兵士には見つかりませんでした。しかし、道に迷いました。すると、誰かの声が聞こえました。

「おい!」

 

ミンは動くのをやめました。

おい! 僕だ!」ミンが下を見ると、ヴゥがいました。ミンは安心して木から降りました。
「何を考えていたんだ!」ヴゥはミンを殴ろうとしました。
「ごめん。僕はただ…、君のことを助けて、二人でここから出たかった」
「僕も悪かった。君が元の時代に戻りたいと知ってたんだ。でも、もし君が戻ったら、僕はまた一人になる。君は僕にとって、初めての本当の友達なんだ」ヴゥは言いました。
「bro...」ミンはヴゥの肩に手を置きました。
「ずっと自分勝手に考えてた」ヴゥは泣いていました。
「女王のところへ行く方法を知っている。君が元の時代に戻れるように、今すぐ行こう!」ヴゥは心を決めたようでした。
「え? 本当に?」ミンは驚いて言いました。
「本当だ。もう時間を無駄にするのはやめて、早く君を元の時代に戻そう」
 すると、遠くから大きな声が聞こえました。
「おい!」

 

そこには、何人もの兵士がいました。二人は兵士に見つかりました。兵士たちが、二人のところへ来るのが見えました。


「逃げろ!」

 

二人はどこへ向かっているのかわかりませんでした。しかし、絶対に捕まってはいけないということはわかっていました。二人は全力で走りましたが、兵士たちはいろいろな方向から追ってきます。

 

「別々に逃げよう。君はあっちに、僕はこっちに逃げる」ヴゥは言いました。
 

二人は反対の方向に逃げました。ミンは自分がどこにいるのかわかりませんでした。しかし、兵士たちからは逃げることができました。
 

ミンは大きな建物や、美しい庭のある場所に着きました。ここは女王が暮らす場所に違いありません。ミンは、女王の秘密がここにあると思いました。

ミンは自分がどこにいるかわからないので、一番近くにあった部屋に入りました。そこは普通の部屋ではありませんでした。その部屋にはたくさんの本がありました。ミンは机の上に置いてある紙を調べました。紙には何も書かれていませんでした。ミンは近くにあった本を読みました。しかし、ミンには何が書いてあるかわかりませんでした。彼は古いことばが読めませんでした。 

 

ミンはイライラして、本を戻しました。しかし、乱暴に本を戻したので、本棚が少しだけ動きました。ミンは変だと思いました。今度は本棚を強く押しました。すると、本棚の裏にある秘密の部屋を見つけました。そこには美しい木の箱がありました。その箱には鍵がかかっていました。ミンは、この箱が証拠だと考えました。ヴゥの父親が言っていた証拠に違いありません。 

 

ミンが喜んでいると、後ろから誰かが近づいてきました。ミンは捕まりました。

pg_10_dup.png
pg_13.png

「ミン! ミン!」ヴゥがミンの名前を呼んでいるのが聞こえました。ミンは、誰かの肩の上にいました。そして、ミンは地面に投げ出されました。ミンは、自分の周りにたくさんの男がいると気づきました。そして隣では、自分と同じように縛られたヴゥがいました。ヴゥは心配そうにミンのことを見ました。ミンの目の前には一人の女がいました。彼女は、嫌な視線でミンを見ていました。男のうちの一人が、ミンが見つけた箱を女に渡しました。
「おい! その箱はお前のものじゃないぞ!」ミンは叫びました。女はミンをにらみました。すると、ミンはすぐに黙りました。
「お前のものでもないだろう。」話し方や服装から、ミンは彼女が女王だとわかりました。
「本棚の裏の部屋、ねぇ? たくさん本を調べても何も出てこないわけだわ。なんて頭のいい。私がグエン・トライに期待した通りだった」女王は箱を見ながら言いました。
「生きていればもっと役に立ったのに。本当に残念だわ。彼の家族がレチビエンで死んだのは、彼のせいよ」
「父さんのことを悪く言うな!」ヴゥは言いました。
 

ヴゥは怒りを抑えていました。女王はヴゥとミンをにらみました。そして、冷たい手で二人の顔をつかみました。

pg_13_dup_edited.png

「お前たちは何者だ? ここに来て、欲しいものを手に入れられると思ったか? この王宮にあるものは全て私のものだ。この国にあるものは全て、私のものなのだ!」女王は言いました。

 

女王が話す間に、ヴゥはロープを外すことに成功しました。ヴゥは男たちと戦いながら、ミンのロープも外しました。しかし、女王はヴゥの肩を刺しました。

「ヴゥ!」ミンは叫びました。ヴゥの顔は白くなりました。そして、彼のシャツは血で赤くなりました。女王は悪魔のように笑いました。

「女王に逆らうとどうなるかわかったか! 私の王宮で私の手下に勝とうとするなんて。私が勝たせると思ったか? バカ者が」女王は言いました。

「お前たち、立て! 二人を殺せ!」女王は男たちに命令しました。

 

男たちが立ち上がったとき、兵士たちの足音が聞こえてきました。騒ぎの音を聞いて、やってきたのです。女王と男たちは逃げ出しました。ミンは彼らを追いかけて箱を取り戻そうとしました。

「ミン! 気をつけろ!」ヴゥが叫びました。一人の男が、ミンの頭を殴りました。ミンは意識を失って倒れました。

第4章

pg_2.png

「おい! ちょっと!」ミンは目を覚ましました。周りを見ると、工事の人たちがミンを心配そうに見ていました。
「大丈夫か?」

 

ミンは、学校の制服を着て、道の真ん中で寝ていました。ミンは顔を上げて、家に帰る道を見ました。もう一度周りを見ると、工事の人たちがミンの返事を待っています。ミンは元の時代に戻ってきたのです。


「僕は...僕は大丈夫です。もう行かなきゃ!」ミンは起きると、走って家に帰りました。ミンの頭の中は、わからないことでいっぱいでした。
「ミン! 遅かったじゃない!」家に着くと、ミンの母が言いました。
「お母さん、ごめん! 用事があるから!」ミンは階段を上がりました。ミンはヴゥに何があったのか、知りたかったのです。ミンはパソコンで、一つだけ覚えていた単語を調べました。

『レチビエン』

「レチビエン事件は有名な事件です。レ・タイン・トン王は、グエン・トライの家に行き「レチビエン事件は、1400年代に起きた有名な事件です。レ・タイン・トン王はグエン・トライの妻に会うため、レチビエンにある彼の家に行きました。そこで一日過ごして、王は死にました。女王はグエン・トライが王を殺害したと考えました。そして、彼の家族を全員殺すように命令しました。しかし、グエン・トライの息子のグエン・アイン・ヴゥは生き残りました。五年後、ヴゥは父の手紙を発見しました。それは、女王の罪を明らかにする手紙でした。女王は自分の息子を王にするために、邪魔な人を全て殺す悪人でした。これを聞いたグエン・トライの仲間たちは彼のために戦って、女王を倒しました。でも、僕に言わせれば、初めからそうしろよって話だ。そうすれば、ヴゥが父の復しゅうをするまで、長くはかからなかったのに...」ました。しかし、王は死にました。女王はグエン・トライが、王を殺したと考えました。女王は、彼の家族を殺すように命令しました。しかし、グエン・トライの息子のグエン・アイン・ヴゥだけは無事でした。五年後、ヴゥは女王の秘密を知りました。女王は悪い人でした。グエン・トライの仲間たちは、女王と戦いました。そして、女王に勝ちました」子のグエン・アイン・ヴゥだけは無事でした。五年後、ヴゥは女王の秘密を知りました。女王は悪い人でした。グエン・トライの仲間たちは、女王と戦いました。そして、女王に勝ちました」

「ミン!」先生が言いました。ミンは学校で、レチビエン事件について発表していたところでした。

「グエン・トライに罪がないことがわかり、グエン・アン・ヴゥは将軍になり、ヴゥは彼の父のように国の力になりました。これで発表を終わります」

 

クラスメイトはミンに拍手しました。ミンは嬉しそうに自分の席に戻りました。

「ミンさん、驚きました! 詳しいレポートですね。いい発表でした! 100点です!」

 

クラスメイトはもう一度拍手しました。ミンは、ヴゥのために嬉しくなりました。ヴゥは何世紀も前の人です。しかし、ヴゥはミンの大切な友達です。

 

また頭を打ってヴゥに会いたい、とは思いませんでしたが。

THE END

bottom of page